梅田スカイビルはフリーメイソンのモニュメントである 8

曲がりくねった階段
Winding Staircase
トレーシング・ボードとしての梅田スカイビルは更なる詳細を持っている。
前回、「第二位階のトレーシング・ボードに特有のもの」としての「曲がりくねった階段(室)」というものに注意を引かせてもらったが、梅田スカイビルも文字通りそれを持っているのである。
身障者の人達のための直通エレベーターもあるようだが、通常はこのルートを提供しているようである。梅田スカイビルのスタッフさんによる順路の説明
これは「目的」に至るための文字通りの「紆余曲折」である。
梅田スカイビルは第二位階のトレーシング・ボード「である」と言えるだろう。
しかも、それは曲がりくねっているだけではない。上の図をもう一度見て頂きたいが、梅田スカイビルは何故か来場者に最初に3段上がらせるのである(1Fを一段目として数えればだが)。
注)チケットカウンターは現在では39階に移っているようだが、経路自体は変わっていない筈である。
何故、そんなふうにしたのか?
もちろん、部外者の私など分かる筈もない理由があったのかも知れない。
(しかし、ではどんな理由? 問えば恐らく「建築上のちょっとした趣向・アトラクション」という以上の答えは返って来ないに違いない。)
しかし、ふと見ると、第二位階である「職人(Fellow Craft)」にとって最初の3段はひどく重要らしいのである。
最初の3段には妙な図形のようなものが描かれているが、下から順に「下げ振り(Plumb)」「水準器(Level)」「直角定規(Square)」だそうである。「職人」のステージに入った者が最初に手にすべき基本的な道具、といったところだろうか。
階段の全体は、3段、5段、7段と分かれているようである。梅田スカイビルの経路は、5段、7段については一致しない。しかし──私はこの辺のことをこれ以上詳しく調べるつもりはないけれども──とにかく彼らにとって、第二位階にとって、最初の3段は特に重要であり、それ自身を「象徴」するものなのだという気がする。
そのほかに、私はこれも詳しく調べるつもりはないが、フリーメイソンには「3の原理」というのもあるそうである。
(考え過ぎかも知れないが、空中展望台それ自体も、冒頭の図に見るように、39階フロア、40階フロア、屋上と、3層である。)
梅田スカイビルが第二位階のトレーシング・ボード「である」ことを証するもう一つのものがある。
これ自体はごく小さなものであるから、もし他の事がなかったら「偶然」と思ってもよいかも知れない。しかし、以上見て来た全てを念頭に、それとの「関連」において見る時、意外と強力な「駄目押し」となるものだろう。
それは、これである。
展望台の施設ガイドは、これを「エスカルゴの形」だと言っている。
しかし、見比べよ。
それらは空中庭園展望台が主としてカップルのために用意した二人掛けの椅子である。恋人達はこの椅子に座るために、先ずその階段を昇らなければならない
Winding Staircases and Pentagram
表面上の理屈としては確かに、「外の景観を眺めるために視点を少し高くした方がいいだろう」というところだろう。また勿論、「人をデザインで楽しませるため」でもあるだろう。
しかし、それらの「理由」を信じるためには、それはあまりに第二位階の Winding Staircase に似ている。
擬似的に踏ませる
私としての解釈は単純である。そして一つしかない。
既にこれだけのものを見て来たのだから、間違っているとは思えない。
つまり、彼らは、何も知らない来場者達に、彼らの秘儀参入への道を「擬似的に踏ませて」いるのである。
梅田スカイビル Umeda Sky Building
梅田スカイビル全体において
梅田スカイビル Umeda Sky Building
エスカルゴ・キャビンにおいて
エスカルゴ・キャビンは彼らとしても「ちょっとしたもの」「取るに足らないもの」だろう。しかしそれを言うなら、梅田スカイビル全体を彼らのトレーシング・ボードとして仕立てたのも「ちょっとしたこと」、彼らの「遊び」なのである。
もちろんルミ・デッキも同様である。
彼らはピラミッドの目の部分に恋人達を坐らせているのである。
「173」も同様である。
彼らは人々に円形広間(rotunda)の中で「光」を拝ませているのである。
つまり、梅田スカイビルにおいて彼らがしていることは、一事が万事、それである(今の日本語の使い方、正しい?)。気づいてみれば、簡単なのである。何も知らない人達を彼らの世界の象徴やら図式やらに嵌め込んで喜んでいるのである。
「そんなことをして何になるんだ?」
それは彼らに、最も深いところに居るだろう彼らに訊いて欲しい。
しかもこの椅子は階段を昇って来た恋人達を半円形の「光」で取り囲むかのようである。
展望台の日本人スタッフは「エスカルゴ・キャビン」の誕生秘話を語っている。参照 あなたはこれを信じるか?
いや、信じてもいいかも知れない。この人はこの人の見たり聞いたりしたことを正直に書いているのかも知れない、この人はこの人として決して嘘は言っていないのかも知れない、という意味で。
しかし、「エスカルゴみたいな形」を最初に持ち込んできたのは誰か?「最初」という言葉通りに「最も初めに」である。あなた(日本人スタッフさん)にはそれが見えないかも知れない。
その人は一人でそれを発想したのか? それともほかにヒントを与える者が居たのか? それらの人達は本当にエスカルゴを思ったのか?「エスカルゴから思いついたんだよ」と言われれば信じるのか? 物事に深みがあった場合、どう確かめるのか?
stair(s): 階段
staircase:(手すり,時に壁面・天井部分までも含めた)階段
辞書にはそんなふうに出ている。
だから、「staircase」を日本語に正確に(?)訳そうとすると、あまり聞き慣れない言葉、「階段室」などとなるようである。
ところで、トレーシング・ボードに関するフリーメイソンの文書を当たっていると、第二位階の階段に関して「Winding Stairs」という言い方よりも「Winding Staircase」という言い方に出会うことの方が圧倒的に──あるいは、かなり──多い。
それは何故かと言えば、第二位階のトレーシング・ボードに描かれた建物は「神殿」を意味し、その「階段」は旧約の時代の或る神殿(不勉強なのでぼかしておく)における「階段室」を模したものであるかららしい。なんでもその神殿では、聖所(内陣?)を取り巻くようにして「階段室」が建て増しされていったらしいのである。だから、彼らにとって第二位階の階段は特に「staircase」であるというわけであろう。
それが「神殿」でなくても、建物の中の階段には「手すり」が付いている場合が多い(少なくない)。梅田スカイビルのそれらの椅子にしても、それらが「手すり」を持っているのは単に「しゃれたデザイン」のためではなく、要するに「建物の中の階段」を意味しているのである。
そして次に、その「建物」は何かと言えば、やっぱり、どこからどう見ても、いわゆる「総合的」に見て、彼らの第二位階のトレーシング・ボードの中の「神殿」である以外はない。
これらの事を思えば、私達は「アーチ」に関しても何かを感じていいだろう。
「アーチぐらい何処にでもある」と言われればそれまでだが、おそらく彼らにとって──つまり彼らの「神殿」にとって──アーチはことのほか馴染み深い、思い入れの深いものなのである。
《次のページへのリンクは右下にあります》
広告
カテゴリー: conspiracy タグ: , , , パーマリンク